花ブロックプラスは内装用なのか?外構は駄目なのか?
よく聞かれる内容にこのようなご質問があります。答えは本当はどちらでも使えます。では何故?サイトには内装用と書かれているのか!?
実は花ブロックプラスは輸入品です。しかも地震の無い国の商品です。海外ではこの花ブロックプラスを耐久性も問題は無いので外部で普通に使用しています。しかも鉄筋も入れずにモルタルのみでレンガ感覚で積み上げています。更に地震の無い国では花ブロックですがかなり地面から高く積み上げている場面をよく見ます。
私達がこの花ブロックプラスを輸入した時、既に国産の花ブロック(弊社では花ブロックプラスと区別するため花ブロックベーシックと呼んでいます)が存在しており、花ブロックベーシックは元々厚みも100mmや150mmがあり鉄筋溝もシッカリとあるため花ブロックベーシックは外構用にしました。
花ブロックプラスは、四方にある溝は狭くて浅いため日本のような直径10mmの鉄筋を入れることが難しく、更には200角だとブロックの厚みも65mmと薄く普通ブロック感覚で積むのは危険と考えました。海外ではこの溝は細い鉄筋を入れる国と鉄筋を入れない場合はモルタルの食いつきが良いようにこの溝があると考えています。
上の写真は左側が厚み100mmの花ブロックベーシック。右が厚み65mmの花ブロックプラスです。溝の大きさが分かると思います。(両方とも200角です)
花ブロックプラスの特徴(長所)を知る
ではこの花ブロックプラスの良い所はどこでしょうか?上の写真でも分かるように花ブロックプラスの特徴は下記のとおりです。
①色が元々白いので内装に使う場合でも塗装しなくてよい。(他の色への塗装も可能)
②肌がキメ細かく他の内装材との質感の調和がとりやすい。
③花ブロックベーシックの半分の軽さなので店舗や内装全般で床への負担が軽減される。
④湿式でモルタル施工しなくても乾式ボンドで施工しやすいので内装向き。
⑤製品精度が良いので糸目地(1~2mm程度)も可能でコーキング目地も可能。
花ブロックプラスの長所を理解した上での施工方法
全般的に高さを抑えることは安全に繋がりますのでお勧めしています。しかし花ブロックベーシックでは難しいですが、花ブロックプラスにはこんな施工方法があります。
壁に貼る
こうすれば倒れる心配はありません。
よくカウンターの腰下の裏板に貼っているのを海外でもよく見ます、オシャレですね!
上下左右枠内で納める
次によく見るのが下の写真です。内装と外装ともにデザインブロックとして使います。
外構ではこんな感じです。
外構では普通ブロックで四方を囲みジョリパットで仕上げた中央部にデザインとして花ブロックプラスをはめ込んでいます。では内装というと下の写真です。
こんな感じや、(もちろん細くても鉄筋やFB(後で説明します)は入れてください)
下は面白いです。花ブロックプラス1個を木枠でしょうか?囲んで千鳥模様にしています。
このやり方は花ブロックプラスが精度が良いので(±1mm)出来る技です。これなら枠がしっかり固定されていれば鉄筋は不要です。
FB(フラットバー)で施工も可能
このフラットバーですが耳慣れないと思いますが、花ブロックプラスには使いやすいかと思います。鉄筋は通常直径10mmで縦横に交差させますが花ブロックプラスの溝はそれ用の使用で無いのでFBが役に立ちます。花ブロックプラスとフラットバーの写真が無いので花ブロックベーシックを10m以上積むときの工法の写真ですがFBが使用されていますのでこちらでイメージできると思います。小さく□が見えますが外壁は花ブロックのカーテンウォール構法です。参考までに沖縄の沖縄警察運転免許センター施工時の写真です。
これを施工する際に撮った写真です。(下参照)
この見えている金属の板がフラットバーです。この現場はカーテンウォール構法のため内側にFBがはみ出していますが、FBは色々と形を選べるので裏面に飛び出ない程度のFBを選んでください。花ブロックプラスでFB挟み込み接着します。そして上下でシッカリと固定すれば強力な縦筋となり安全性は上がります。
また横筋は縦に使ったFBにルーズ穴を開けてその穴に横筋を通し左右もシッカリ固定することになります。当時の貴重映像がこちら(横筋は鉛筆で書かれている横棒です)
いかがでしたか?今日は花ブロックプラスの特徴と施工方法のご紹介でした。この記事が参考になれば嬉しく思いますが、ベストな工事とは現場の環境や状況によって変化します。最終的には現場の施工管理責任者様、設計士様により安全確認が必要ですのでその指示に従ってください。弊社でも埼玉県の一部では花ブロック専門チームが施工も行っております。花ブロックの選び方から施工まで、お気軽にご相談ください。
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